元・機材厨の45歳教員が、娘の影響と重音テトで20年ぶりに作曲を再開した話

「もう一度、作曲をやってみよう」

そう思ったのは、教職につき、子育てもひと段落……はしていませんが、ふとしたきっかけが重なったからでした。

実は20年近く前、本気で作曲家を目指して挫折した過去があります。 当時は典型的な「機材を集めて満足するタイプ」でした。そんな私が、なぜ今45歳になって再びDTMの沼に足を踏み入れたのか。そして、最新の歌声合成ソフト「Synthesizer V」がいかに凄まじかったかについて書いていきます。

目次

「機材集めが趣味」だった20年前

思えば20年近く前、前述のとおり作曲家になりたいなと思って色々と機材を買い漁ったことがあります。

Pro Toolsもそのとき触りました。そのほかミキサーとかコンプレッサーとかギタープリアンプとかを揃えて、音を出して遊んでいました。

でも、あまり作曲はしませんでした。それよりも機材をいじるというか、配線を考えたりするのが大好きでそればっかりやっていました。

あたりまえですが作曲しなかったら作曲上手になりませんよね。 ボールを蹴らずにスパイクの手入ればかりしているサッカー選手のようなものです。 目標に向けた行動ができていなかったんですよね。WEBエンジニアを経て教職についている今だからこそ、当時の自分にツッコミを入れたくなります。

教職員割引が背中を押した「Pro Tools」への回帰

今回、そんな私がもう一度やってみようと思ったのは2つ理由があります。

一つ目は、Pro Toolsが教職員割引で安かったこと。 たまたまPro Toolsに教職員割引(アカデミック版)が効くことを発見したんです。サブスクリプションですが、「Studio」という上位バージョンが手が届く価格でした。

それなら試してみようということで導入。 過去に触ったときに感じた「マニュアル的な操作感」、細かいところまで自分で設定を考えていく感じが好きだったのを思い出したんですよね。音声のルーティングとかを自分で設定しないといけないあの感じ。

Logicのように、例えばギター入力を選んだらエフェクトもコンプもノイズゲートも「全部いい感じにしておきました!」という親切設計よりも、自分には合っていたかもしれません。 元・機材厨としては、中の配線を自分で繋ぐ感覚がたまらないのです。

(ちなみにLogicはAppleに勤めていたときに福利厚生で手に入れたものを持っていますが、今回はPro Toolsを選びました)

衝撃!? 娘とテトリスと重音テト

もう一つの理由は、娘(小3)の影響です。 最近、娘がボカロ系の音楽をよく聞くようになったんですよね。それで大分周回遅れですが「テトリス」という楽曲を耳にすることになります。

最初は「あーテトリスのBGMで楽曲ね、面白いね」くらいに捉えていたのですが、私のYouTubeのサジェストに出てきたので、フルバージョンで聞いてみました。

そこからは寝る直前まで「重音テト」の楽曲をYouTubeで漁ることになりました。

真面目に聞いてみると音声のクオリティーが高く、人間の声と遜色がありません。そして魅力的な楽曲がたくさんある。動画のアニメーションのクオリティにも度肝を抜かれたわけです。 いわゆるカルチャーショックというやつですね。

Pro Toolsも導入しちゃって、何しようかな?という時期だったのと、年末でセールをやっていたこともあり、思い切ってSynthesizer V のスターターパックで重音テトをお迎えしました。

せっかく始めたので、もう「機材厨」は嫌だった

買い揃えて満足するには大きい金額をかけましたし、今回は「習慣化の実験」もしたかったですし、なによりも音楽を作れる状態の景色を見てみたい。

といっても毎日何時間もやることは出来ませんし、大きい目標を立てると続きません。 ということで、「ソフトを起動したらOK」という極めて緩いルールで継続を始めました。

まだ一ヶ月くらいですが、途切れることなく毎日続いています。

本当に起動して終わるのは稀で、多少はなんかやります。もちろん時間的に厳しいときなどは本当にソフトを起動して、画面を眺めて終わりにしています。 そんなこんなでステップ入力や歌詞入力などはちょっとずつできるようになってきました。

Synthesizer V 楽しい!!

適当なコード進行を作って、これまた適当なメロディーをテトに歌わせてみました。 すると、人の声で歌ってくれるだけでなんだかそれっぽくなりました。「俺、作曲できてるじゃん」みたいな錯覚というか、高揚感があります。

作曲するときのメロディーの部分は自分で歌うか、なにかメロディー用に楽器の音を使うことになります。 でも楽器と声だとメロディーの感じ方ってすごい違うんだなと今回実感しました。楽器音で微妙だなと思ったメロディーも、テトに歌わせてみるとそれなりに聞こえるから不思議です。

まだ8小節のループですが、テトが歌うだけで「曲」になります。この感動が続く限り、今回は挫折しない気がしています。

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